秋葉原のPCサクセスが、2007年1月31日に突然の閉店、破産手続きを行ってから、1年が経過しようとしています。
PCサクセス(ピーシーサクセス)は、通販サイト及び直販店でコンピューター関連商品を販売していましたが、突然2007年1月31日に東京地方裁判所に対し破産手続きを行いました。
秋葉原に本店があり、価格.com等の価格比較サイトでは最安値で製品を多数販売していたため、多くの方が利用していました。
PCサクセスは、1999年8月にラオックスの社員だった杉浦敏雄が設立しました。設立当時から、価格勝負で最安値を争うことで売上を伸ばし、2005年10月期には年間206億円の売上がありました。
インターネットの価格比較サイトでは、安値の上位店舗として知名度は高まる反面、サポートや発送に対するクレームが多く、民事訴訟に発展したケースもありました。
最安値を競うことにより利益幅は少なく、典型的な薄利多売という販売スタイルでした。次第に資金繰りは悪くなり、金融機関への返済も滞っていきました。
2006年9月には、社長の栗田勝に代わり、当時代表取締役会長だった杉浦敏雄が社長に復帰しました。しかし、経営は改善されることなく、負債総額約30億円で破産することになりました
2007年1月31日の破産手続きが行われた日は、取引先関係者や債権者への電話がつながらない為に、夕方から秋葉原の本社前はテレビ取材も入るなどして、一時騒然となりました。
Windowsの新しいOSであるWindows Vista発売に合わせるように倒産したため、Vista搭載のパソコンの発注を集めて入金させてからの倒産という、計画的なものではないかとの憶測も流れています。
PCサクセスの破産管財人は、服部総合法律事務所の服部弁護士で、2007年6月から12月までに3回の財産状況報告集会が開かれています。2008年2月18日には、第4回めの財産状況報告集会が開かれる予定になっています。
2007年12月25日の第3回めの財産状況報告集会の概要は、財産目録、債権者数、今後の主要な管財業務の報告が行われました。
PCサクセスの財産目録は、資産が458,822,219円、負債が一般破産債権2,627,088,642円、優先破産債権1,000,000円、交付要求(本税のみ)11,864,696円、財団債権61,137,790円です。
債権者数は、一般破産債権届出数が1,153名、優先破産債権届出数が70名です
PCサクセスが閉店、破産手続きを行ったことは、本当に突然の出来事でした。
秋葉原のPCパーツショップの間では、2〜3年前からPCサクセスの経営は危ないという噂は流れていたようです。2006年の年末頃から、価格.comでPCサクセスの名前が安値の上位にリストアップされなくなっていました。この時には、経営の方向転換を考えているのかと思われていたようですが、状況はかなり切羽詰まっていたようです。
PCサクセスの閉店、破産はトップの一部の人しか知らなかったようで、PCサクセスのスタッフも寝耳に水でした。
PCサクセス以外にも、秋葉原のPCパーツショップが閉店するケースはありますが、全く突然に何の前触れもなく閉店することはありません。
PCパーツショップのワンネスは、1月31日に閉店予定で、閉店セールをするなどしていましたが、店頭在庫が残っているため、売り尽くすまで営業を延長しました。
お店の閉店は悲しいことですが、せめてお客さんから惜しまれつつ、正々堂々と終了することをしなければ